話題は変わって、私の病気のことについてお話します。
今年の5月末頃に甲状腺癌の疑いがあると診断を受けました。
今は手術も終わり、経過観察をしています。
異変に気づいたのは、5月の初め頃で、4月末に風邪を引いたすぐ後のことでした。
何気なく首を触っていると、左顎下あたりに小豆〜大豆くらいの大きさのコロコロしたしこりに触れました。
風邪も引いていたし、リンパ節が腫れているのかな?と思ったのですが、1週間ほどしてまた首を触ったところ、今度は右側頸部と肩に近い部分にそれぞれ一つずつ同じようなしこりを見つけ、そこから何か悪い病気ではないのかという不安に襲われました。
スイスでは基本的にはどんな症状であれ、一度家庭医(かかりつけ医)に診てもらい、必要性があれば専門医を紹介してもらいますが、加入している保険内容によっては直接専門医を受診することも可能です。
私も最初はリンパ節の腫れが気になったので家庭医にかかり、そこから耳鼻科を紹介していただきました。
そこでは喉頭ファイバーで鼻の奥と喉を診てもらい、特に問題はないと言われましたが、肝心のリンパ節については目視で確認しただけで触診もありませんでした。
そんな医師の診察に不安を感じて、後日今度は家庭医を通さずに自分で他の耳鼻科を探し、今までの経緯を説明して診察してもらえることになりました。
病院選びの際に重要視したのは、口コミはもちろんのこと、しっかりと疾患を診断できるだけの装置があるかどうか、ということです。
日本では小さなクリニックでも超音波検査だったり、CT検査だったり出来ることが多いですが、家庭医では基本的にそのような検査は一切やりません。
医師の診察と血液検査のみで、専門医に紹介するかどうかは家庭医の判断によります。
今回家庭医が紹介してくれた耳鼻科も喉頭ファイバーこそありましたが、その他の装置は何もなく、とても簡素な診察室に感じました。
また医師の診察も、診てほしいところをしっかりと診てくれず、私の不安は増すばかりでした。
次回へ続きます。